ヒプノセラピー
聞いたことありますか?
退行催眠のことです。
元は、ユングやフロイトの深層心理学です。
退行催眠というもので潜在意識(無意の識領域)に働きかけ、悩みや心因的な症状を改善する心理療法なのです。
詳しく説明すると、かなりややこしくなりますので、簡単に説明してみます。
人間の意識には、意識できる意識 と 無意識の意識 があるんです。

人間の本能として
嫌な思いでは心の奥深くにしまいこんで、思い出さないようにする防衛反応があります。
嫌な思い出が、無意識領域にしまいこまれていて、これが自分の意識していないところで悪さをしてしまいます。
これが、皆さんご存知のトラウマというやつです。
自分では思い出せない過去の嫌な思い出や恐怖体験が、知らないところで日常の生活に支障を与えるのです。
ヒプノセラピーは、こんな過去に戻してあげて、その体験をしっかり認識することによって、
無意識領域にあった意識を、意識領域に持ってきてあげることで症状が改善されるという療法です。
これを、退行催眠と言います。

独りごとなのですが
わたしは、自己催眠で過去の自分とお話しすることができるようになりました。
淋しがっていたり、不安がっている幼い頃の自分に声をかけてあげ、安心させてあげることによって、
今の自分自身にの心の奥底にある、何だかわからない不安な気持ちが解消されたりもします。

ここで勘違いしてはいけないことは
退行催眠と催眠術は全く違います。
催眠術は、術者の思惑通りに相手を導いていく方法です。
ヒプノセラピー(退行催眠療法)は
その人の持っている、潜在意識(無意識領域の意識)にしまいこんでいる思い出を、思い出させてあげるお手伝いをするだけなのです。
過去を思い出したり、それを意識領域に持ってきたりするのは自分自身だということを覚えておいてください。
セラピストの方は、あなたの過去なんて知りませんからね・・・^^;

皆さんも知らないうちに退行催眠をかけているのですよ・・・
《夢》って見ますよね?
意識できる意識は、自分の意識全体の何パーセント位だと思いますか?
なんと、3%〜8%と言われています。
つまり、潜在意識(無意識領域の意識)が90%以上だということです。
夢は、潜在意識(無意識領域の意識)が、意識できる意識に現れる現象なんですよ・・・
一晩のうちにいくつもの夢を見ています。
でも、ほとんど忘れてしまうんですよね・・・
人間が記憶に残すためには、脳の中の海馬というところに入れてやらないと記憶に残りません。
夢を見た直後に目が覚めたとき、今見た夢を思いおこすことによって海馬に記憶されます。
これが、覚えている夢なのです。
夢に出てくるストーリーは、夢を思い出しやすいように自ら作ってしまうものです。
ストーリーにしたほうが記憶しやすいということもありますね。
実際の夢ではそこに出てくるものが一緒に現れるのです。
夢の中で出てくる潜在意識(無意識領域の意識)は、そこに出てくる人物や動物、建物や風景、色や場所などに関係していて、
ストーリーそのものはあまり関係ないことがほとんどです。
夢を分析してみると、自分の過去を垣間見ることができるかもしれませんね・・・

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